消費者金融で完済したら証明書を貰うべき?高額融資を受けるなら必要

消費者金融で借りたお金を完済した場合、通常であれば特に必要な手続きはありません。長期に渡ってそのままにしておくと借入ができなくなることもありますが、多くの場合完済した後でお金が必要になった時には再度借入をすることも可能です。

ですが、消費者金融で完済後に住宅ローンなど高額の融資を受ける予定がある人の場合、完済証明書の提出を求められることがあります。その場合は、その書類を手に入れる必要があるということですね。

では、完済証明書とは何か、どのようにして貰えばいいのか、完済証明について詳しく確認しましょう。

完済証明書とは借りたお金をすべて返済し終えたことを示すための書類

まずは、完済証明書とはどのような書類か、確認しましょう。

完済証明書は借りたお金を全額返済したことを示す書類

消費者金融で完済すると言えば、借りていたお金に利息もつけてすべて返済し終わった状態を言います。

消費者金融では、返済方法によっては小銭を扱うことができないことがあるため、端数が残ることもあります。また消費者金融を利用する可能性がある場合、この端数は残しておいても利息がつかず、また手数料もかからない無利息残高となるため、次回の借入時に合算して返済することも可能です。

ですが、完済という場合は、端数も含めてすべて返済した状態を言いますので、端数が残らない振込やインターネット返済、来店などの方法で返済をしておく必要があります。そして、借りたお金を完済した後、それを証明してくれるのが完済証明書です。

それがあれば、消費者金融で完済していることを客観的に証明することが可能です。

完済証明書という名称でないことも!業者によって対応は異なる

消費者金融で完済したことを示す書類のことを完済証明書という言い方をすることが多いのですが、業者によっては完済証明書という言い方をしていないこともあります。

例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムでは、完済証明書は発行しておらず、代わりに残高が0円であることを示す残高証明書なら発行することが可能です。

SMFGグループのSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)では、完済証明書を発行しています。

完済証明書は高額のローンを組む際に必要とされることがある!

次に、完済証明書が必要なのはどのような時なのか、確認しましょう。

完済証明は必ず発行してもらわなければいけない書類ではない!

通常、消費者金融で借りたお金を完済しても特別な手続きは必要なく、また完済証明書を発行してもらわなければいけないということもありません。

なぜかというと、利用している消費者金融では完済していることがわかっているからです。さらに、消費者金融では完済しても解約をしない限り契約は続いているため、必要な時にはまた融資を受けられる状態にあります。

そういった理由から、完済したとしても通常は特別な手続きをする必要はなく、そのままにしておけばいいということになります。

では、完済証明書はどのような役割を果たす書類なのかというと、借りたお金を完済したという事実を他の業者などに対して示すためのものです。

だから、そういう理由が無い限りは、持っておかなくても構わない書類だと言えるのです。

高額のローンを組む際に必要とされることがあるのが完済証明

では、借りたお金を完済したという事実を示さなければいけない時とはどのような時かというと、消費者金融を利用したことがある人が住宅ローンやビジネスローンなど高額のローンを組みたい時です。

商品を提供する側からしてみれば、融資する金額が大きければ大きいほど、返済してもらえなかった時のリスクが高いですよね。そのため、高額のローンになれば、それだけ審査もより厳格に行われることとなります。

審査で確認するのは返済能力ですが、すでに消費者金融と契約がある人の場合、すでにお金を借りていることで新たに組むローンの返済に回せるお金が少なくなっていると考えられます。そのため、少なくとも完済していることを条件とする場合もあるということです。

本来であれば消費者金融の方は解約することが望ましいのですが、少なくとも今はお金を借りていないということを証明するために、完済証明書の提出を求められることもあるということですね。

完済証明書と解約証明書は違う!どちらを求められているのか確認を

消費者金融で完済後に貰う書類には、完済証明書のほかに解約証明書と呼ばれるものもあり、両者は以下のように違います。

完済証明書 解約証明書
完済したことを証明する
まだ借入をする可能性もあり
解約したことを証明する
もう借入をすることはない

完済と解約の違いは、消費者金融との契約が続いているかどうかです。

完済した場合、借入残高は0になっていますが、消費者金融との契約は続いていますので、また追加で借入をすることも可能な状態です。

それに対して解約は、消費者金融との契約自体を終了させることを言います。そのため、解約をしたら追加で融資を受けることはありません。つまり、解約証明書は、その消費者金融との契約を解除したことの証明になる書類ということです。

そのため、より信頼性が高いのは解約証明書だと言えるのですが、契約を解除した人は消費者金融にとっては顧客ではなくなっているため、発行してもらうのが難しいこともあります。

完済証明書の発行手順は様々!貰いたいときは業者に連絡を

完済証明書は、完済すると自動的に発行されるものではなく、必要な時には業者に申し出て貰う必要があります。

では、どのようにして発行してもらえばいいのか、確認しましょう。

完済証明書の発行方法は業者によって違います

完済証明書を発行してもらう方法は、業者によって異なります。そのため、アナタが利用している業者が指定する方法で手続きをし、発行してもらう必要があります。

完済証明書の貰い方についてホームページ上で説明されていればそれに従えばいいのですが、そうでないことも多いものです。

よくわからない場合は、利用している業者に完済証明書の発行ができるか、発行してもらいたい時はどうすればいいか、問い合わせをしましょう。

完済証明書の貰い方の例

それでは、完済証明書を発行してもらう方法について、例を挙げて見てみましょう。

三菱UFJフィナンシャル・グループ アコムの場合、残高証明書を発行してもらいたい時にはアコム総合カードローンデスクに問い合わせをします。

SMFGグループのSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)の場合、完済証明書を発行してもらいたい場合は以下のいずれかの方法で手続きをしましょう。

  • プロミスコールに電話
  • お客様サービスプラザに来店

このように、業者によって手続きの方法が違うんですね。

業者には完済証明を発行する義務が無い!?中には発行しないことも

実は、完済証明書を発行することは、業者にとって義務ではありません。そのため、業者によっては完済証明書の発行自体を行っていない場合もあります。

そのような時には、借入残高が0になっていることを示す利用明細書があれば、それを代わりとして扱ってもらえることが多いため、完済した場合は利用明細書を無くさないように保管しておきましょう。

万が一無くしてしまった時は、業者に再発行できるか問い合わせてみると、再発行してもらえる可能性があります。

高額融資を受ける時には消費者金融の完済証明書を求められることも!

消費者金融で完済した場合、通常は特別な手続きは必要無く、そのままにしておけばまたお金が必要になった時に追加で融資を受けることも可能です。

ですが、消費者金融を利用した経験がある人が、住宅ローンなどの高額のローンを組みたい場合は、話が違います。

高額のローンであればあるほど、返済能力に関するチェックがより厳しく行われますので、ローンを組む段階で借入をしているとそれだけ新たに組んだローンの返済に回せるお金が少なくなると判断されて審査には不利になります。そこで、借りたお金をきちんと返済することを条件に、審査に通す場合もあります。

それを証明してくれるのが完済証明書なので、求められれば提出しなければいけないんですね。

完済証明書を発行してもらいたい場合は、利用先の業者に問い合わせをして、その業者が案内する方法に従って手続きをしましょう。ただし、完済証明書の発行は義務ではないので、業者によっては発行していない場合もあります。その際は、残高が0の利用明細書で代用できないか確認してみましょう。